イエスマンが多い組織が崩壊してしまう理由とは
- 「私の会社は上司が自分に都合の良い部下ばかりで周りを固める」
- 「ぱっと見、争いがなく業務がスムーズにいって良いような気もするけど、何かデメリットがあるの?」
- 「イエスマンで何が悪いの?」
そういった疑問をお持ちの方へ、イエスマンが多い組織が崩壊してしまう理由について、まとめてみました。
イエスマン部下が悪いの?
話をすすめる前に、まず断っておかないといけないことが1つあります。
それが、
イエスマンが悪いのではなく、そうさせる上司が悪いということです。
部下がイエスマンにならざるを得ない環境にさせる上司がダメということ。
そういった意味ではイエスマンたる部下に、そこまで責任はありません。
なぜ人はイエスマンが好きなのか?
当たり前の話と言えばそれまでなのですが、あなたはわざわざ自分にとって都合の悪い人を近くにおこうと思いますか?
普通なら嫌と考えて、自分の考えと近い人を揃えますよね。
そうした方が、仕事がしやすいから。
だからリーダーは、
- 自分の考えに似たタイプの部下
- 反抗しない面倒と感じないタイプの部下
そういった人を重用します。
確かに、こういう風に周りを固めると、もはや敵がいないから仕事がスムーズに進むように感じますよね。
イエスマンの弊害とは
仕事は確かにスムーズになります。
ですが、あまりに皆が同じ方向に目を向けているので、その方向以外にある、もっと良い案に気づかないし、リスクを感知する感度も下がってしまいます。
多様性が認められない環境だと、スムーズですが、議論がなされない分、
- 「本当にそれが一番良いのか?」
- 「リスクが少ないのか?」
そういったことが疎かになりやすい。
当たれば早いですが、外れた時も被害は甚大だったりします。
繰り返しになりますが、人は自分の意見に近いイエスマンばかりを無意識に揃えやすいのです。
ですが、多様性がないので組織的には必ずしもプラスとは言えません。
ある程度決まった仕事、ゴールが見えている、結果が見えている仕事なんかだとスピード感が大事なので、もしかしたら絶対イエスマンみたいな環境下でも良いかもしれません。
ですが、大きなお金が動くなどのビッグプロジェクト的な話が大きい案件だと、やはり多様性がないと危ういです。
イエスマンができるプロセスとは?
これは、やはり上司に責任があります。
イエスマンを生む上司やリーダーとは、
@怒りっぽい
A偉そう
B仕事はできる
C面倒くさいタイプ
D下手に会社内で力がある
だいたいこういった特徴を持った人です。
部下目線で見れば分かりやすいのですが、この手のリーダーと関わるのは疲れます。
疲れるから下手な抵抗はしない。
だから適当に言うことに従う。
こんな感じでイエスマンが出来上がります。
本当はおかしいと思っていても、それを正さない悪い環境が出来上がります。
正すと、その上司に目をつけられて、
- 「あいつはダメだ!」
- 「使い物にならない!」
なんて言われて、居場所がなくなるかもしれないリスクがあるから、うわべだけのイエスマンを演ずるのです。
イエスマンだけが残った組織なら、もはやそれはその我が強い上司だけで良いのです。
同じ考えしかないのだから、組織である必要はないのです。
ですが、組織とはそうではないですよね。
組織なら多様性があってしかるべきなのです。
スピードも大事です。
ですが、ちゃんと意見をぶつけ合う環境こそ組織の在り方です。
その議論の結果、例えその上司の案に落ち着いたとしても、議論し皆の総意で決めたということが大事なプロセスです。
話し合いは、納得感を得るために必要なことなのです。
まとめ
@イエスマンが増えるのは上司の責任
Aスピードは上がるが組織としての総力は上がらない
B納得感を得るために意見をぶつけ合うのは当然なこと
あなたの職場は大丈夫ですか?
面倒な上司に目をつけられるのを嫌って、イエスマンばかりの職場になっていませんか?
そういった悪い雰囲気がある職場だと、個々の個性が活かされないので、誰も何も考えず、楽しくもなく、ダラダラと時間が過ぎていくだけの人ばかりになり、組織力は低下する一方です。
そうならないためには、、、やはり上司の力量が問われるべきだと思いますね。
色んな人がいて、多種多様な考えがあるというのは素晴らしいことなのです。
反対意見があって良いのです。
それをわざわざ潰すのは、短期的にはスピード感が生まれ良くなったような錯覚に陥りますが、将来的には、多様化喪失につながり組織として必ずマイナス要因となっていくことでしょう。
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