教育は厳しいのと優しいのどちらが良い?
- 「ちょっと厳しく教えると、最近の若い子はすぐに耐えられなくなるから教育しにくい」
- 「逆に、優しく教えると、今度は甘えて一人立ちできない人間になってしまう」
- 「そう考えると今の教育ってどういった案配で教えたら良いんだろう?」
- 「調整が難しい」
という風に感じている方へ、厳しく育てるべきか優しく育てるべきかという議題について考察してみました。
昔の教育は厳しい系が多かった
平成生まれの若い世代だと、もうなかなか経験したことがないのかもしれませんが、昔の教育を受けてきた世代は、親なり上司なり厳しくて当たり前でした。
時には教育の枠を越えた脅しや威嚇に近いものだったり、手をあげるやり方などが普通にまかり通っていました。
まさに恐怖政治的な教育でした。
私はそれが嫌でした。
なので、私は優しい派です。
ですが、こういった教育を受けたにも関わらず、それを正しい教育だと思って、自分の子供や、会社の部下にそれを押し付ける人もいます。
そういった考えに染まった世代の人たちの中には、 怒れば怒るほど、ストレスを与えれば与えるほど、子供や部下の能力が伸びると考えている人がいます。
確かに、その考え方も全く間違えというわけではないです。
短期的に見れば、このやり方も相手次第ではありますが、上手くいく可能性はあるかもしれません。
ですが、長期的に見れば、決して正しい教育とは思えません。
そんな苦痛を与えるようなやり方では長続きはしません。
- 「怒られたくないから」
- 「叩かれたくないから」
というのが目的になってしまい、毎日ツラいだけです。
パニックに近い、常に極限状態に追い込まれていれば、人は必ずその反動が出ます。
- 鬱病
- パニック障害
- 過食・拒食症
などストレス過多になり、体調を崩してしまいます。
「いつかは必ず分かってくれる」
というのは、教える側のただのエゴです。
教えられる側の気持ちを理解できていない人が思うただの都合の良い言い訳です。
逆に今の教育は優しい派が主流だけど・・・
厳しく世代とはうってかわって、親が優しく育ててくれた系の人、いわゆるゆとり世代以降の平成生まれの人は、わりと優しい派が多いです。
なぜならそうやって育てられてきたから。
良いのか悪いのかは定かではないですが、上下関係の垣根にとらわれないし、ルールや規則とか何みたいな感じで、固定概念がない。
友達感覚の人が多く、皆楽しくするのが一番良いに決まっているというスタンスの人が多い。
実は、私もおそらくこっちよりの考え方(汗)
これで上手く教育が付いてくるならこれでも良いというのが本音。
ですが、実際は、短期的にはこれで良いように思えていますが、長い目で見た時に、
- 「指示待ち人間にならないかな?」
- 「モチベーションを最大限引き出せているかな?」
- 「やる気のない人だらけにならないかな?」
など、本当に成長できるのかが疑問です。
やり方を間違えれば、甘ちゃんばかりになり、上司や親がいなくなると、一人でやっていけないという人が増えてしまうのではないか、そういった懸念は残ります。
ストレス(厳しさ)とリラックス(優しさ)のバランスが大事
何事にもバランスが大事だとよく言われますが、まさに教育でも同じことが言えると思います。
やはり厳しさ・優しさ共に行き過ぎてはダメです。
厳しくし過ぎて、常にストレス過多の状態になってしまうと、心身ともに疲れきってしまい、鬱になるか、爆発して攻撃的になってしまう恐れがあります。
これが家庭であれば、子供は家が安らぎの空間ではないので帰りたくなくなり、プチ家出なんてことになる。
また、仕事場であれば、怒るばかりの上司と会うのが憂鬱で鬱病を発症したり、しまいには離職も考え出します。
なので、適度な緊張感は大事には違いありませんが、ストレス過多だとこういった悪影響が出始めます。
逆に、優し過ぎてリラックスしてばかりだと、人は総じてだらけてしまいやすい。
家庭でいえば、
- 親の言うことを聞かない
- 自分勝手
- 我慢できない
- 勉強しない
なんていう甘ったれな子供になってしまう可能性が高くなる。
仕事でいえば、
- 上司を敬わない
- モチベーションが低い
- ダラダラと仕事をする
- 緊張感がない
- 成長しきれない
なんていう弊害が生まれる可能性があります。
人間は基本的により楽な方を選んでしまう生き物です。
なので、過度のリラックス状態もあまり良い環境とは言えません。
子供や部下の育成法のまとめ
@厳し過ぎると精神的にツラい日々になってしまう
A優し過ぎると甘えてしまう
Bストレス(厳しさ)とリラックス(優しさ)のバランスが大事
人を育てるというのは本当に難しいです。
良い教え方とは、やっぱり相手次第でいくらでも変わるんだと思う。
相手の
- 性格
- 考え方
- 感受性
- 真面目?
- 気弱かどうか?
- 間違ったことを平気でするか?
- 能動的?
- 受け身体質?
そういったことも加味しながら、厳しさと優しさの配分を調整するべきです。
- ちょっと強めに言って成果が出るのか?
- 褒めたらやる気が出るのか、調子に乗るのか?
- どう指導したら一番ポテンシャルを引き出せるか?
そういう視点が大切です。
というものの、私はやはり『優しさ』一辺倒でやってみたいと思う。
怒るのは苦手なんで(泣)
褒めて伸ばす方法を突き詰めたい!!
きっとこの方がお互い嫌な気持ちにならなくていいです。
後は、匙を投げず、根気よく粘る!!
最後はこれに尽きます。
あなたはどう教えるのが正しいと思いますか?
厳しい派?優しい派?
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