人材育成ができていない悪い職場の例とは
- 「これからの時代、どういう風に人を育てていくのが理に叶っている?」
- 「どういった上司が求められる?」
- 「人材育成が上手くいっている良い職場と皆の気持ちがバラバラの悪い例とは?」
という疑問をお持ちの方へ、人材育成ができていない悪い職場の例と、良い例について、まとめてみました。
人材育成ができないと企業は生き残れない
まず、そもそも人材育成がなぜ必要なのかについて、その沿革について述べます。
日本が戦後のボロボロの状態から急速に高成長を成し遂げたのは、もう歴史の教科書等でご存じかと思います。
高度成長を支えたのが技術力です。
技術力が高いということは、それは人の質が高いということです。
なので、何の資源もないこの日本が、世界でもトップクラスの先進国になれた今の発展は、まさに人の力によるものが大きいのです。
人の力で勝ち得た地位なのです。
ですが、バブル崩壊以降、その教訓からなのか、日本企業は挑戦者としてのチャレンジスピリットを忘れ、完全に守りに入るようになりました。
挑戦するから成長する機会が多いのに、守りに入れば、それだけ成長する機会が減ります。
これは日本のお家芸と言われていた家電や半導体などの企業の没落を見れば一目瞭然です。
それだけ日本企業の現場力は衰えているということです。
このまま人材育成ができなければ、世界で日本は勝ち残れなくなり、外資に奪われてしまいます。
物凄いスピードで仕事のやり方が変わっている件
昔は、あれもこれもそこそこオールマイティーにできるといったようなバランス型が多かったです。
ですが、今は昔に比べ業務の高度化・専門化がすすみ、それに伴い業務の分担化もすすみました。
そうなると、個人が経験できる仕事の範囲も狭くなり、
- 「あれはできるけど、これは全くできない」
- 「やったことがないから全く分からない」
- 「専門外だから」
なんていう風な状況に陥ります。
経験が少ないと、それだけ広い視野が養われません。
物事を一辺倒にしか見えていないと、良い仕事はできません。
多角的に、色んな見地で、色んな人の立場で考える力を養うには経験が不可欠です。
次の産業革命は恐らくロボットが主軸になってくるはずです。
ロボットが人間の代わりに仕事ができるようになれば、自ずと人の仕事は減ります。
そういった環境でも必要とされる人材でなければなりません。
そうでなければ確実にコスト削減で人は削られます。
良い人材育成ができる環境とは
前述したような近未来的な時代に対応するためには、人が退化しないよう、常に成長できるような職場にしないといけません。
日本人は現状維持という言葉が好きですが、成長なくして現状維持ができない時代になっています。
成長しようとして初めて現状維持ができるかどうかの域になっています。
そういった中で大事なのは、創造とイノベーションに積極的に挑戦し今より成長しようとする環境作りです。
間違っても、人と人がいがみ合っている場合ではないのです。
上司だから、部下だからとか関係なく、
- 「今より良くするにはどうしたらよいか?」
- 「もっと良い方法はないか?」
そういったことを切磋琢磨して話し合える環境でなければなりません。
そのためには、いかにモチベーションをあげてやるかが管理職たる上司の役目です。
好奇心ほど強いモチベーションはありません。
それを植え付けることができれば、後は勝手に人は動きます。
人材育成は、ある程度種をまいたら、後は自然と育つような自発性を伴うものでなければ長続きしません。
その種まきは昔のような
- ごりごりの先輩の背中を見て学べ
- 朝から晩まで仕事漬けで頑張れ
みたいなものでは、もはや時代遅れと言わざるを得ません。
もちろん、それで育つ人もいます。
ただ、それが全員に通じるかというとそうではありません。
モチベーションの喚起の仕方は、人それぞれ必ず違います。
そこの匙加減を間違えると、人は腐ります。
一度腐ると、なかなか人は復活しません。
腐っていた方が楽だから。
こういった人ばかりが増えると、その職場の人材育成はできていないということです。
まとめ
@やる気がない人が多くいる≒人材育成が悪い職場
A人材育成はモチベーションの喚起にあり
Bモチベーションの喚起は上司の腕にかかっている
しつこいですが、
モチベーションの喚起が一番大事です。
そのためには、リーダーの資質がかなりのウェイトを占めます。
部下をよく視る能力が必須です。
- 「何が得意か?」
- 「何が好きか?」
- 「どういった時にやる気を出しているか?」
- 「どんな言葉をかけるとモチベーションが上がっているか?」
こういったケアができる上司がこれからの時代に必要とされます。
単純作業はロボットがこれからどんどん人の仕事を奪うでしょう。
ですが、本当の意味で人のモチベーションを喚起するのはロボットではできません。
人だからこそできる、それこそ専門性ではないでしょうか?
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